四三酸化鉄処理(黒染処理)

四三酸化鉄処理(黒染処理)とは

四三酸化鉄処理(黒染処理)とは、鉄鋼の表面に四三酸化鉄(Fe3O4)の黒色皮膜(いわゆる「黒錆」)を形成して、鉄鋼の内部を保護する処理です。

特徴

防錆能力の向上

黒染め処理をすることで表面が四三酸化鉄皮膜で覆われます、それにより赤錆の発生をある程度抑制することができます。
また四三酸化鉄皮膜は多孔質のため、後処理としてこれらの穴に防錆油を含浸させれば、水分の浸入を防ぐことができ、防錆能力をさらに向上できます。
亜鉛めっきやニッケルめっきほどの防錆能力を与えることはできませんが、美観を与えつつある程度の防錆能力を与えたい場合には黒染め処理がおすすめです。

寸法精度がほとんど変わらない

四三酸化鉄皮膜は非常に薄く(1μ程度)、寸法にほとんど影響が出ません。

安価である

黒染め処理は、他の表面処理よりもコストが低いのが特徴です。

対応素材

鉄に対応可能です。

製品サンプル

対応サイズ

黒染め槽

サイズ:500 × 1200 × 500
補足:サイズ外も対応可能です。